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  トップページ > 経営のページ > 経営 > 全国商工新聞 第3093号10月28日付
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お店訪問で経営交流 地域に根付く工夫を紹介=大阪・吹田

 大阪・吹田民主商工会(民商)は9月の「経営交流会・お店訪問」で、「サイクルショップのKさんを訪問、商売の工夫や経営姿勢について交流しました。お店訪問は今年に入り8回目。
 Kさんが吹田市千里山に店を構えたのは29年前。地縁のない千里山の地に根付くためにKさんがまず始めたのが「元気なあいさつ」でした。
 店の前を通る人にはだれにでも元気よくあいさつ。返事がなくてもめげないで一貫して続けました。「あいさつを返してもらえるまで3年くらいかかったかな」とKさん。
 自転車に乗っている人には「空気入れていき」と気軽に声をかけ、無料でサービスします。「ここに自転車屋があることを知ってもらうのに必死でしたね」と当時を振り返ります。
 今でも時々つくる広告チラシは「自分の店の場所を知ってもらうため」。店が広い通りに面していないため「ここにある」ことを常にアピールしています。
 地域のリーダー的な人物は特別に重視。リーダーたちがKさんの店を紹介してくれることもあったといいます。
 いまでは千里山に根付いたKさん。しかし、経営姿勢は今も変わらず、それどころか保育園から帰る子どもたちが、お父さんやお母さんに手を引かれながら店の前を通るときには「おじちゃん」と声をかけてくれます。中学生も、高校生も、主婦も、本当に多くの皆さんがKさんに気軽に声をかけて相談しています。
 もちろん、独自の経営努力も欠かせません。同業者との差別化のために実行したのがほぼすべての部品をそろえることでした。資金繰りには苦労しましたが、お客さんを部品取り寄せで待たせないとの決断です。これはお客さんに大変喜ばれ、「すぐに修理してくれる店」と評判になりました。
 「元気なあいさつ」と同様、開業時から心がけていることがあります。それは、相談の中身を、売り上げにすぐに結び付けて考えないこと。どうすればお客さんが喜ぶかを考えながらいつも助言しています。
 簡単な調整作業は無料。お客さんが満足しているかどうかは、帰るときの表情で分かるといいます。
 参加者からは「後継者の息子さんもいるけど、生涯現役で頑張ってほしい」と激励の声が上がりました。

全国商工新聞(2013年10月28日付)
 
   

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