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  トップページ > 平和・民主主義のページ > 核兵器廃絶 > 全国商工新聞 第2987号 8月22日付
 
核兵器廃絶
 

原水爆禁止2011世界大会

核兵器全面禁止アピール署名を広げよう

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「核兵器のない世界」のい思いが一つになった世界大会・長崎の閉会総会

 「アピール署名を広げ核兵器の全面禁止を」「原発からの撤退を求める運動に連帯しよう」―。原水爆禁止2011年世界大会・長崎が7日から9日、長崎市内で開かれました。
 7日の開会総会には海外代表を含め7800人が参加。全国商工団体連合会の国分稔会長が開会あいさつしました。田上富久長崎市長、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の谷口稜曄代表委員、日本共産党の志位和夫委員長らが連帯あいさつしました。
国連代表が激励
 潘基文事務総長の代理として参加したセルジオ・ドゥアルテ国連軍縮問題担当上級代表は「核兵器は国家間の不信を深めている。みなさんの行動は正しく、それを世界に発信している」とあいさつし、参加者を激励しました。
 原水爆禁止日本協議会(原水協)の高草木博代表理事は「核兵器全面禁止のアピール」署名は、これまでに54万8244人分が集計されたと報告。「署名の広がりをつくり出し、核兵器をなくす行動に立ち上がろう」と呼びかけました。
 8日は15の分科会などが開かれ、多彩な運動が交流されました。
 9日の閉会総会にも7800人が参加。被爆者の訴えでは、被団協の木戸季市事務局次長が「人生の節目、節目で被爆者は苦しみ不安に襲われてきた」と証言しました。
被災地から訴え
 東日本大震災の被災地から参加した青森、岩手、宮城、福島、茨城の代表団が復旧・復興に向けての決意や活動経験などを発言。岩手・宮古民主商工会(民商)の会員=飲食=が「全国の支援で復興に向けて進み始めている。商売を再開するためにも被災地から二重ローンの解消を訴えていきたい」と決意表明しました。
 原水協の安井正和事務局長が行動提起。秋に開かれる国連総会に向け「核兵器全面禁止のアピール」署名運動を大きく広げようと訴えました。
 最後に「核兵器全面禁止のアピール」署名運動を大きく発展させること、原発からの撤退を求める運動との連帯を呼びかける決議「長崎からのよびかけ」を採択しました。

青年も積極参加 「原発はなくせる」と確信

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原水爆禁止世界大会2011年世界大会・長崎のフィナーレ。海外の代表団や子どもたちが登壇し合唱しました

 「自分で見極める力をつけたい」―と語るのは、山形民商青年部のSさん=保険代理。世界大会に青年部の仲間と初めて参加しました。「人の多さに驚きました。東北からの参加者が多いですね。原発をはじめ、震災のことを聞いてもらいたい、話したいという思いを持って参加しているのだと感じます」と会場の熱気に驚いていました。
 Sさんは被災地支援を続けるなかで被害のすさまじさと被災者の苦しさを体感しました。福島原発事故では「原発の本質を知り、事実を見極める知識や力をつけたい」と第11分科会「パネル討論 核兵器・原発エネルギー問題」に参加しました。「原発問題では、たくさんの情報が入り乱れている。政府は信用できないし何を信じていいのか分からない。感情だけでなく胸を張って『原発をなくせ』と言いたい」と語りました。
 分科会では日本共産党の吉井英勝衆院議員らの発言を受けて議論し、各地の原発撤退の運動を交流しました。
 吉井議員は「今こそ原発依存から抜け出すとき。地域に根ざした自然エネルギーに転換すれば、地域経済が活性化される」と強調しました。
 地域に合った自然エネルギーを活用すれば原発に頼らない可能性があることを知った斉藤さんは「原発の本質を知る情報を得ることができた」と語りました。
 山形民商青年部のGさん=清掃=は動く分科会「被爆遺講・碑めぐり」に参加。「インターネットで核兵器がいかに恐ろしいものかは知っていたが、実際に被爆者の話を聞き、町に残る原爆の傷跡を見ることができて実感がわいた」と話します。
 香川・東さぬき民商青年部のTさん=鉄工=は4回目の参加。「みんなが集まって交流することは大切だと思った。大会で学んだことを日常生活のなかで伝えていきたい」と感想を寄せてくれました。

全国商工新聞(2011年8月22日付)
   
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