夜の街に活気 頑張る料飲“夢巡ラリー”

全国商工新聞 第3334号10月29日付

抽選会も熱気

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「乾杯」の声と笑顔が広がった夢巡ラリー

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過去最高の470人が参加。抽選会も大盛り上がり

 北九州市八幡西区の繁華街、黒崎を舞台とした「第8回 夢巡ラリーin黒崎」が9月26日、黒崎中央公園(三角公園)で開催されました。八幡西民主商工会(民商)中黒崎支部が中心となった実行委員会が主催したもので、店舗は前回並みの31店舗でしたが、参加者は過去最高の470人を記録。夜の黒崎の街に活気が広がりました。

 同ラリーは、3000円のチケットを購入し、2~6人のグループで、指定された店を2時間で3店舗回るもの。昨年に続き北九州市が、協賛・後援。ポスターにも市のロゴを入れ、NPO公益活動支援事業の補助金も獲得してのラリーとなりました。
 出発会場の黒崎中央公園には、民商会員に加え、サラリーマンや飲食店の常連さんとその友人など過去最高の参加者の熱気であふれました。
 山本宏人実行委員長(八幡西民商副会長)が「今回も皆さんの笑顔をたくさん見ることができて本当に良かった」と述べた上で、「みなさんから頂いた西日本豪雨災害への義援金を、被災地に届ける予定です」とあいさつ。午後6時30分、スタートの合図で、参加者はチケットを手に繁華街へ繰り出しました。
 すし、焼き鳥、居酒屋、お好み焼き、バー・スナック、喫茶店など多彩な参加店舗は「店の宣伝にもなる」とドリンク、フードにも力を入れての出迎え。すしに加え、ビールにおつまみ、サラダをサービスした店や、ママの手料理でおもてなしをしたスナックも。
 各店では「乾杯」の掛け声が響き、グループ同士、知り合ったばかりの仲間で楽しい会話と交流の輪が広がりました。
 最後の楽しみは「お楽しみ抽選会」。景品は、実行委員会と各店舗が準備した1等1万円から6等1000円までの飲食券に加え、ドリップコーヒー、韓国のりも準備。当選番号発表のたびに「ヤッター、当たった!」「あ~あ、番号が一つ違い」などの声があちこちで聞こえ、黒崎の夜に歓声が響きました。抽選会後、多くの参加者は飲食券を持って2次会へ流れて行きました。

入りづらいと思っていたが

 参加店舗からは「お店の常連さんや、民商会員の仕事仲間も参加していた。とても客層がよく、すでにリピーターのお客もいます」「去年の2倍以上の人が2次会に来てくれて、店の宣伝がいっぱいできた」などの感想が出され、参加者からも「料理もおいしいし、とても良かった」「バーは入りづらいイメージがあったけど、全然違っていた。また行ってみたい」などの声が寄せられました。
 黒崎の商店街は衰退が激しく、店のシャッターが閉まり閑散としています。それに追い打ちをかけるように、大型百貨店が来年閉店。民商では「今こそ民商の出番。腕まくりをして頑張る店主の力になれればとの思いで、地域に根付いた運動を旺盛に行い、仲間を増やしていこう」と話し合っています。

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