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  トップページ > 業種のページ > 建設土木 > 全国商工新聞 第2945号 10月4日付
 
業種 建設土木
 

未回収工事代金 元請けが165万円立て替え=山口・岩国民商

 2次下請けが倒産し、工事代金が未回収になっていた山口・岩国民主商工会(民商)のIさん=建設=は8月9日、元請け2社のうち(株)間組と、164万3271円の全額を立て替え払いすることで合意し、工事代金が振り込まれました。「職人の給与が確保できて本当に良かった。交渉に一緒に参加してくれた民商の仲間に感謝。もう一社の戸田建設にも立て替え払いを求めたい」と話しています。
 Iさんは、米軍岩国基地沖合移設に伴う雨水排水設備工事を3次で請け負っていました。2次下請けの(株)御崎組が4月26日、破産手続きに入り手形が不渡りに。総額約320万円の工事代金が回収できなくなりました。元請けは(株)間組と戸田建設((株))の2社。
 Iさんは民商に相談し、7月27日に国土交通省中国整備局に請願。特定建設業者の戸田建設(株)、(株)間組などに建設業法41条に基づく問題解決のため、交渉のテーブルに着くように指導することを求めました。
 (株)間組から7月31日にIさんに話し合いの場を持ちたいと連絡が入り、「下請けの一人親方にまだ払えずにいるので、盆前には解決してほしい」と要望。「8月4日に話し合いのテーブルを持つこと」で合意しました。
 話し合いにはIさんのほか、植野友行会長、岡村泰彦副会長、中野郁雄次長らが参加。山成政士土木工事部長らが対応し、「突貫工事で無理をお願いしたのに、こういう事態になって誠にお気の毒。Iさんの未回収部分については対応したい」と前向きな態度を示しました。
 工事代金を確認し、下請け9人には、(株)間組から直接振り込み、岩松さんの分はその場で現金で受け取ることになりました。「解決できて、みんなも喜んでいる。本当に良かった」と話しています。
 一方、戸田建設(株)は「経営状況が厳しいし、二重払いはできない」と解決に背を向けています。建設業法や国会議事録などを示し「法は立て替え払いを求めており、結果としては二重払いであっても、それが特定建設業の務めだ」と主張しましたが、話は平行線。民商では引き続き、交渉することにしています。

   
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